可視赤外線観測装置技術ワークショップ 2012年2月
議論メモ
- 30m望遠鏡プロジェクトに関して先端技術センター、プロジェクト室、大学でどのように連携するかが議論されている。
提言書をまとめる作業を進めている。(詳細はスライド資料参照)
(先端技術専門委員会委員長)
- 30m望遠鏡プロジェクトに限らず、大規模プロジェクトを遂行する上で共同利用研、大学、メーカー、海外グループの
連携についてコメントを出してもらいたい。
(大学スタッフ)
- 可視赤外線の装置開発グループも衛星グループを参考にしたら良いのではないか。コンポーネントに分けて各大学(海外
グループも含む)に分けて実行する。
(大学スタッフ)
- 先端技術センターでの共同利用は技術系職員が中心となっている、研究者においては先端技術センターでの開発に忙しく、
テーマについて興味が一致する必要もあり、大学のサポートに充分に時間が回せない。これに関して意見は?
(先端技術専門委員会委員長)
- 開発において天文の世界に閉じずに工学部の人をインクルードしていくのが良い。
(大学スタッフ)
- 大型装置開発をブレークダウンした個別開発とともに、大学院生が在籍中に完了するような小規模のプロジェクトも必要である。両者のバランスが大事である。
(大学スタッフ)
- 大学においてそれらは両立するのか?
(先端技術専門委員会委員長)
- 新たな仲間を増やしていく必要がある。国立天文台あるいは先端技術センターが中核となり、大学等(工学部、メーカー
も含む)に個別の開発要素の適切な配分をしていくことが重要。高エネルギー分野では、衛星の要素技術開発をやりながら、サイエンスもしている。学生教育を考える場合、開発とサイエンスのバランスを意識して調整していく必要がある。
(大学スタッフ)
- 可視赤外線分野は装置開発をやりたい人が個別に開発を始めて、個別に予算が付くという感じ。それに対して、高エネル
ギー分野は全体がまとまって一つの方向性を目指しているように見える。大きなプロジェクトを遂行する場合には、組織だってやっていく必要があるのではないか。
(大学スタッフ)
- 情報共有が重要である。共同でやっていくことでリソースの無駄が省ける。大学において30m望遠鏡の装置一つを全体
で担うことは無理だが、要素技術での貢献はできる。
(大学スタッフ)
- 大型装置に参加すると院生教育が大変である。大型プロジェクトの一つの装置を大学ですべてやるのは難しい。
(大学スタッフ)
- 30m望遠鏡を日本でどのようにやっていくのかが重要である。それには系統だったやり方が必要で、国立天文台が日本
を引っ張っていくことが重要である。国立天文台が先導して、この部分に協力して欲しいという点を大学側へ示して欲しい。
(大学スタッフ)
- 大学院生は長期の大型プロジェクトに興味があっても、在籍期間のことを考えると、どのように係わっていくべきかが分
からないのではないか。
(大学スタッフ)
- 委員会などにおいて高エネルギー分野の中規模計画を推進しているグループの人たちが、大規模計画とはコンフリクトせ
ず共同してやれるのだということを強調していたのが、印象的だった。
(大学スタッフ)
- 今回の開催を天文台の技術系職員にもアナウンスをしてほしかった。技術系職員は国際的な舞台でも活躍できるぐらいの
技術力を身につけていく必要がある。そのためには技術系職員のモティベーションを高める課題が必要で、このような会合に参加することは良い機会となる。
(天文台スタッフ)
- 研究者も技術者も最先端の開発を行える実力を身につけて行く必要がある。
(先端技術専門委員会委員長)
- 大学院生としては5年という期限を考えた場合、大型装置開発を選択しにくいという事情もある。
(大学院生)
- サイエンスと開発の二束のわらじを履くのも一つの道だが、開発だけに専念してやっていてても将来はあるのだというこ
とを示すことも必要なのではないか。
(天文台スタッフ)
- そのようなことを示す必要はあるのか?自分で考えることが必要ではないか。
(天文台スタッフ)
- 工学部の学生であれば装置開発の内容だけで学位をとれる。そういう面でも大型プロジェクトの要素技術開発に工学部を
もっとインクルードしたほうが良い。
(大学スタッフ)
- 一部の大学では可視赤外線分野の開発において工学部とうまく共同研究できているようだが、多くの大学ではなぜ工学部
と共同研究が活発にならないのか?
(天文台スタッフ)
- 個人レベルでみると、多くの大学でも共同研究が進んでいる。今回の研究会ではいろいろな人のアクティビティーを知るこ
とができて大変有意義だった。
(大学スタッフ)
戻る