2002年光天連シンポジウム
集録(on-line 版)

開催期日:2002/9/26-27
開催場所:国立天文台解析研究棟大セミナー室
主催:光学赤外線天文学連合、国立天文台

2002年岡山ユーザーズミーティング集録はこちらです。

●趣旨

 光天連設立のきっかけとなりました「すばる望遠鏡」も完成し、国立天文台でも光赤外線天文学の次期大型計画が議論され始めました。光赤外線天文学のコミュニティーとして長期将来計画を議論する会合を持つのに適当な時期かと存じます。

 つきましては、光天連主催・国立天文台共催の、将来計画シンポジウムを開催いたします。日本の光赤外線天文学の長期将来展望を議論するにあたり、様々な大型計画の紹介、「ポストすばる」を念頭においた大型計画についてのパネル討論、大学と共同利用研のあり方・動向についてのパネル討論、などを企画しております。日本は、今後10〜20年、地上の大型計画あるいはスペースのプロジェクトをどのように展開していくべきなのか、またそのためには大学と共同利用研のあり方はどのようにあるべきなのか、といったことなどについて、全国の関係者ができるだけ多く集り広く意見交換をする場といたしたいと存じます。

世話人   土居 守、富田 晃彦、高見 英樹、宮崎 聡


(1) イントロダクション他
日中国立天文台間の「天文学包括協定書」について 観山 正見(天文台)
(2) すばるの将来計画 [林]
すばるの将来計画 林 正彦(天文台)
すばるの行方 谷口 義明(東北大)
議論(谷口氏の発表に対する質疑も含む)
(3) サイエンスの長期展望 [土居]
天文台将来計画シンポジウムでの議論の紹介 高見英樹(天文台)
天体物理学の大問題 −理論懇アンケートに基づいて 千葉柾司(天文台)
惑星系天文学の未来 小久保英一郎(天文台)
星間乱流の観測的解明へ向けて 釜谷秀幸(京大)
Extragalactic Astronomyの展望 嶋作一大(東大)
すばるの次 山田 亨(天文台)
その他のコメント(牧野淳一郎(東大)他)紹介・飛び入り講演・討論
(4)進行中の計画
Solar-B 常田佐久(天文台)
Astro-F 村上 浩(宇宙研)
(5) 海外の計画の紹介
SPIE会議報告(地上関連) 家 正則(天文台)
SPIE会議報告(スペース関連) 田村 元秀(天文台)
SPIE会議報告(スペース関連) 村上 浩 (宇宙研)
(6) 大型計画・構想の紹介
次期大型赤外線衛星SPICA 中川 貴雄(宇宙研)
地球型系外惑星探査計画(JTPF) 田村 元秀(天文台)
赤外線スペースアストロメトリ計画(JASMINE) 郷田 直輝(天文台)
光赤外干渉計 西川 淳 (天文台)
地上大口径 vs. スペース 本原 顕太郎(東大)
(7) 将来への基礎技術開発 [宮崎]
宇宙すばる望遠鏡への道:組み立て過程と鏡面変形のシミュレーションツール開発 戎崎 俊一(理研)
超高分散分光器用Immersion gratingおよび超軽量大型ミラーの開発 海老塚 昇(理研)
超伝導トンネル接合素子を用いた可視光分光検出器の開発 志岐 成友(理研)
完全空乏型CCDの開発とHyperSuprime 宮崎 聡(天文台)
(8) 長期計画についての総合討論[高見]
長期計画についての総合討論[導入] 高見英樹(天文台)
パネル討論 大内正己(東大)
戎崎俊一(理研)
本原顕太郎 (東大)
土居守(東大)
(9) 大学の活性化 [富田]
大学の活性化 [導入] 富田晃彦(和歌山大)
大学の将来計画のあり方
  • 日本の天文学に対して、大学はどのように取り組めばよいか
  • 吉井 譲 (東大)
  • 固有種と多様性
  • 佐藤 修二(名大)
    大学の将来計画紹介
  • 大学はなにをすべきか(観測天文学において)
  • 田中 培生(東大)
  • みちのく望遠鏡
  • 市川 隆 (東北大)
  • ポストすばるにむけて
  • 長尾透(東北大)
    大学の活性化と共同利用研
  • パネル討論
  • 市川隆(東北大)
    田中培生(東大)
    佐藤修二 (名大)
    面高俊宏 (鹿児島大)
    高見 英樹 (天文台)
    (10) まとめ
    今後の会合とまとめのあいさつ 定金 晃三(大教大)

    編集:2002年12月03日 柳澤顕史@岡山天体物理観測所