2004年光天連シンポジウム集録(on-line 版)
2004年光天連シンポジウム 集録

「大学の活性化」

開催期日:2004年8月25日(水)
開催場所:国立天文台解析研究棟大セミナー室
主催:光学赤外線天文連絡会、国立天文台


合同で開催された「2004年岡山ユーザーズミーティング」の集録は準備中です。

●趣旨

 光天連では、2つの議論を続けています。 ひとつは 10-20 年後の日本の光赤外天文学の具体的な検討で、光赤外将来計画検討会が立ち上がっています。 もう一つは、天文分野における大機関から小機関までの大学・研究機関の活性化の議論です。 このシンポジウムでは、後者の議論を目的としています。

(1) 大学天文台
 研究基盤整備のために、大学天文台がどうしても必要という声が高まってきています。 多くの大学で検討が続けられ、それぞれがかなり練り上がってきています。 以前から報告のある基幹大学での計画について、進捗状況報告をお願いしたいと思います。

(2) 新しい展開、提案
 小機関を含め天文学界全体が互いに相互補完的に役割を担い、協力関係を構築していかないと、大型計画はおろか研究や教育の新展開も苦しくなることは言うまでもありません。 広い意味での人材の育成、そして社会の各方面への働きかけなどが、これまでにも増して重要になります。 各機関での独自の工夫や開発の例を紹介し合い、互いの協力の可能性について議論を始めたいと思います。

世話人
 富田 晃彦 (世話人代表; 光天連運営委員、和歌山大)、
 安藤 裕康 (国立天文台)、縣 秀彦 (国立天文台)、川端 弘治 (広島大)、西浦 慎悟 (東京学芸大)



イントロダクション
このシンポジウムの説明 富田 晃彦(和歌山大)

1.大学天文台の進捗状況 [安藤/西浦]
岡山新天文台計画のレビュー 太田 耕司(京都大)
1.5m望遠鏡の移設と広島大の研究計画 川端 弘治(広島大)
東工大および明野観測所におけるガンマ線バースト残光観測システムの構築 佐藤 理江(東京工業大)
東大アタカマ望遠鏡計画 本原 顕太郎(東京大)
名大の活動と可能性 栗田 光樹夫 (名古屋大)

2.各大学での種々の取り組み [西浦/川端/縣]
中国・台湾・日本の中小および大学望遠鏡による国際共同GRB追観測 浦田 裕次 (東工大/理研)
鹿児島大学1m光赤外線望遠鏡の現状 藤井 高宏 (鹿児島大)
WFGS2の開発 杉谷 光司 (名古屋市立大)
VSTリニューアルと府大学芸大1.5m電波望遠鏡 西浦 慎悟(東京学芸大)
和歌山モデルと天文学コミュニティーへのアピール 尾久土 正己 (和歌山大)
東海大における天文教育の工夫 比田井 昌英 (東海大)
兵庫県立大・西はりま天文台での計画 圓谷 文明 (兵庫県立大/西はりま天文台)
ポスター講演
  • 可視同時偏光撮像装置の開発
  • 藤田 健太 (神戸大)
  • ガンマ線バースト可視光閃光同時観測システム「WIDGET」
  • 恩田 香織 (東京理科大/理研)

    3.大プロジェクトと大学の基盤整備 [富田]
    次世代超大型望遠鏡構想をめぐって 家 正則 (国立天文台)
    大学の研究室の大プロジェクトへの関わり方 市川 隆 (東北大)

    4.総合討論 [富田]
    シンポジウム講演のまとめ 富田 晃彦 (和歌山大)
    議論




    編集:2004年10月12日 このページに関するお問い合わせは世話人までメールでお願いします。