天文学の各分野研究者組織委員長   宇電懇 山本 智 様     (VLBI懇は宇電懇の一分野組織と考え、このメールを出していません)   光天連 山田 亨 様   理論懇 井岡邦仁 様   CRC 伊藤好孝 様   高宇連 海老沢 研 様   太陽研究者連絡会 柴田一成 様                       日本学術会議 天文学・宇宙物理学分科会                       委員長 海部宣男 (6月20日) すでにご存じのように、日本学術会議は昨年、学術の全分野にわたる大型計画 (大型施設計画および大規模研究計画)43計画をとりまとめ、日本初の学術の 大型計画「マスタープラン」として発表しました。   ・2010年3月、日本学術会議提言    「学術の大型施設計画・大規模研究計画――企画・推進の在り方と    マスタープラン策定について」:     (日本学術会議HPよりダウンロード出来ます) この中から約10計画については、「最先端研究基盤事業」により一部ないしかなり の部分の予算化がなされ、また一覧表の英語版は、日本の学術研究の重要な柱 を示すものとして、国際的な場でも活用されています。 天文学・宇宙物理学分野(宇宙科学を含む)からは、LCGT、TMT、SKA、SPICA、 ASTRO-H、SCOPEの6計画がマスタープランに採用され、また地球惑星科学 分野からもいくつかの計画が挙げられています。 このうち、「最先端」によりLCGTが、またJAXSAによりASTRO-Hが予算化され され、進み始めたのは、大変喜ばしいことでした。 現在マスタープランは、1年目の小改訂作業が最終段階にあります。天文宇宙 からは、TMT、SKA、SPICA、SCOPEの4計画が残ります。 さて一方、マスタープランに取り上げられたのは総予算100億円を超える大型 計画のみでした。今回、学術会議の天文学・宇宙物理学分科会では、予算・ サイズ的にマスタープランに載りにくい計画についても積極的に検討し、天文 学・宇宙物理学コミュニティとして重要なものについては可能な支援があれば 対応してゆくことになりました。 そこで、天文学・宇宙物理学の主要な分野コミュニティを代表する各研究者組織 にお願いして、コミュニティとしてぜひ進めたい優れた中規模計画(科研費では 困難で、総額100億円未満)の推薦をいただきたく、このメールを差し上げます。 推薦の件数には特に制限はありません。ただし、コミュニティで一定の検討が なされ、その推進についても一定の合意・共同の意向が得られている計画である ことが、望ましい条件です。 8月15日までに、推薦リストとそれぞれの簡単な説明表(表の様式を添付)を、 メール添付にて以下にお送りください。   海部宣男 kaifunorio@aol.com    佐藤勝彦 katsuhiko.sato@ipmu.jp   杉山 直 naoshi@a.phys.nagoya-u.ac.jp 推薦いただいた計画の中から適切と思われるものを順次、8月下旬‐9月初旬 以降の天文学・宇宙物理学分科会に計画代表者をお招きして概要をお聞きし、 検討を進める予定です。 締め切りまでの期間が2カ月弱と短くて恐縮ですが、各委員長・役員各位の ご協力をお願いします。 天文学・宇宙物理学の分野において、大〜中規模の計画が重要であること は論を待ちません(基盤的研究の重要性は言うまでもないことです。 念の為)が、科学における予算競争はますます拡がり激化することが 予想されている今、中規模計画といえども分野コミュニティにおける十分 な議論・検討・共同の上になされなければなりません。分野研究者組織に 推薦をお願いする主旨はまさにここにあります。 各分野でのこうした議論の一層の活発化を期待いたします。 以上