「衛星計画とのシナジー」 ----- 高田昌広(東京大) 今西: Euclid ができないのは年限のせいなら、計画が遅れれば可能なのか? 高田:今は intensive program として進めようとしている。北天の広い範囲の    サーベイは重力波対応天体サーチでも重要。 ---------------------- 住貴宏(大阪大) 家:ISASからの貢献はあるのか。 住:コロナグラフ、地上局で貢献。 山田亨:日本の窓口はJAXA。 家:JAXAとNAOJの関係は。 山田亨:JAXAとNAOJで相談の上、NASAと連絡することになっている。 ------------------ 松岡良樹(NAOJ) 今西:z=8天体はEUCLIDが先に見つけてしまうのでは。 松岡:それはそうかも。WFIRSTは狭く深くなので、EUCLIDが見つけるものとは    違う性質のものを見つける。EUCLIDとは相補的。 家:super-massive BH が既に出来ているのか? 松岡:z=7-6で既に見つかっているが、理論的にその辺りでそのようなBHを作る    のは難しい。それがz=8で見つかればさらに制限が強くなる。 ------------------ 守屋尭(NAOJ) 不詳:high z では分光は難しいのでは。pair-instability SNかどうかは 色から判断するのか。 守屋:z=3なら分光できる。z=6だとJWST,TMTなら輝線は受かって、判別できる。 ----------------- 大内正己(東大) 吉田道:ファイバー分光で吸収線を見るのは難しいのでは? 大内:KeckのLRISで25等までやっている。それより resolutionを落として設定している。 吉田道:WFIRSTはスリットレス分光。暗い方は大丈夫か。 大内:確かに問題。HSTは視野を回して撮ることで解決している。 ------------------ 【座長:土居守】 16:50 - 18:05 (土井さんから7/27のSACでの議論の紹介) (山田さんから論点の紹介) 児玉:WFIRSTに特定のフィルター作成を依頼することは、もう時期が遅いか。 山田亨:今まさにその時期。交渉次第ではありえる。 児玉:HSCとペアになるようなものが良い。 高田昌:GOは本当にオープンになるのか。出来レースにならないか。 山田亨:Science Integration Team (SIT) のGOに関するグループで議論されている   内容で決まってしまって、出来レースにならないかという懸念。   だが、それについて現状ではわからない。 土居:参加してTACに入らないといけない。 児玉:先ほどの岩田さんのスライドでは明確でなかったが、何年で100晩か。 山田亨:3年。 田中?:SIT の規模は? 日本人がどれくらい入れるのか。 山田亨:それぞれのPIの下に15名程度。各グループに日本人が一人二人なら    歓迎されそう。 家:すばるは決断さえすればできるだろう。ISAS担当になる地上局の費用の見通しは? 山田亨:コロナグラフの偏光機能と地上局がお金がかかる。JAXAの小規模プロジェクト    枠が国際協力に相当するので、そこに申請していくことになる。偏光の方は    数億円、地上局は受信機を新規につくる必要があり、数億円。偏光の方は    タイムリミットに近づいていて急がないといけない。 家:提案時にはお金の保証はない状態か。 山田亨:今年回答する際に予算の観点から確定するのは「すばる」のみだろう。 安田:WFIRSTのメインのサーベイの方に日本人は入れないのか。 山田亨:それを期待している。 住:現在のSITも公募で選ばれている。国際協力を考えて、今はアメリカ人のみの構成。 栗田:100夜の使い方は固まっているのか。photo-zのcalibrationがより多くなると    すばるとしては面白くないのでは。 高田昌:JAXAがお金を取れなかったらどうなるのか。 山田亨:「すばる」さえ入れば協力体制は築けるだろう。 高田昌:村山さんからの伝言で、PFSが2025年に終わる確証はないので、2025年から    必ずWFIRST観測が始まるような計画は困るかもしれない。 伊藤洋:国際協力に年間40夜、Ultimate-Subaru が2025年に入ってきたら、 WFIRST観測が入る余地は本当にあるのか。SPICAでもWFIRSTと同じことを    考えているのか。 山田亨:SPICAは欧州では2029年になっている。2025年とはconflictしないだろう。    SPICAもすばる、TMTとの共同観測は重要だろう。 岩田:Ultimate-Subaru が年間40夜使うとかなり圧迫されるだろう。共同利用40%は この先5年は維持したいが、その後のことはまたそのとき考える。 大橋:オーストラリアが2018-2019から共同運用として入るなら、WFIRST100晩に オーストラリアも入れるのか? 高田昌:日本人のみが入るべき。 大橋:それならオーストラリアがどの観測時間を使うか明確にすべき。 児玉:WFIRST側のすばるへの期待と、日本側の期待がずれていたらどうする。    そのあたりが決まらないのに 100晩出すことを決めるのはどうか。 山田亨:100晩の内容はこれからいっしょに考えて決める。 高田昌:SITの中でも時間の取り合いになる。日本の意見をまとめておく必要がある。 田村直:日本人がやりたいことをSITに入ってできるかどうか。 住:WFIRSTのメインサイエンスへの寄与が大事。時間の取り合いとは見ていない。 栗田:すばるによるphoto-zのcalibrationがすごく大事になることはある。 安田:すばるの100晩もWFIRSTのデータと同様、即時公開か? それなら日本人に    メリットはないのでは? 山田亨:大事な論点。まだ議論していない。 土居:NASAからお金をもらうわけではないので、制限は受けないのでは。 安田:すばるのデータにアクセスできるアメリカ人はどういう範囲なのか? 山田亨:それも交渉事。WFIRSTのサイエンスグループ内になるだろう。 柏川:SACで気にしているのは10年後のことを今決めて良いのか、ということ。 栗田:見直し条項を入れておくのは大事。 本原:実際の手続きとして、どのように意思決定するのか?  高田昌:WFIRSTのメインサイエンスか、GOに重きをおくのか、日本人で100晩の使い    方をよく議論しないといけない。個人的にはすばるが主導的になる課題が大事。 本原:SSPのようにプロポーザルをだしてレビューを受けるような形になるのか。 高田昌:WFIRST側の意見もあり、今はまだ決められない。 児玉:そのような状態で100晩出すことを決めるのか。 ??:100晩は天候まで考えているのか。 山田亨:今は天候込みで100晩だと理解している。 土居:SSPのように最低100晩を保証する、という考え方もある。内容に関しては    レビューが必要。 柏川:10年後に新しいSSPがでるかもしれない。今WFIRSTを決めるとそれができなくなる。 松原:将来検討書の三本柱の1つに最初はWFIRSTを陽に書いていた。重要な    課題に若い人が主体的に参加できるのはよいこと。一方で、そのためにTMT、    SPICAが動かなくなってはよくないので、それらとのシナジーをよく議論すべき。 山田亨:WFIRST+すばるで受かったものをTMT、SPICAで分光する。 家:10年後に気が変わって止めるようなことがあるとき、ペナルティなどの記述は    どうなるのか。 山田亨:まだ考えていない。 岩田:すばるが深刻なトラブルにあっている可能性はある。 山田亨:それは考える必要がある。 吉田道:2025年にWFIRST以上のデータを生むものは無いのでは。WFIRSTに    入れることが大事。 児玉:賛成。100晩の使い方が後でも決めることができるなら、良い。 山田亨:議論は今のWFIRST側の委員の任期が切れるまでに議論するのが大事だろう。 土居:全体的にはポジティブで、条件等の議論が大事、ということ。