光赤天連では、広く会員の力を結集することで10年ぶりの「光学赤外線天文分野将来計画検討報告書」の改訂を行い、2020年代に我々が進めるべき研究の指針を明らかにした報告書を昨年夏に公開しました(光赤天連ウェブページ http://gopira.jp/ からご参照いただくことができます)。これを踏まえ、報告書に記載された様々な計画をどのように実現させ、サイエンスのフロンティアをどうやって切り開いていくか、その方法を様々なアプローチで具体化させていく必要があります。しかし、最先端研究を推進するために必要な計画はますます巨大化する一方、その実現のために利用可能なリソースは十分ではなく、もはや我が国だけで行うことができることは限られつつあります。
そこで今回の光赤天連シンポジウムでは国際協力に焦点を当て、今後の光学赤外線天文学を進める具体的方策について議論の場を設けることにいたします。国際協力を活かしてプロジェクトを成功させるための方策を議論することは、大型計画のみならず、大学による中小計画においても有用な知見となると考えられます。これまでの様々な経験の蓄積を持ち寄り、それぞれのプロジェクトおよび我が国の光学赤外線天文学の分野全体としての今後の具体的な取組方法を検討するための機会として、活発な議論を期待しています。
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