日本天文学会の皆様、 7月24日から26日まで国立天文台三鷹キャンパスにて開催する 光赤天連シンポジウムについて、プログラムがほぼ決まりましたので、 ファイナルサーキュラーとしてお知らせいたします。 どうぞよろしくお願いいたします。 光赤天連シンポジウム世話人一同 ========== 2017年度光学赤外線天文連絡会シンポジウム 「国際協力で実現させる2020年代の光学赤外線天文学」 http://gopira.jp/sym2017/ ファイナルサーキュラー (2017/07/18発行) 日程・場所:  7月24日(月) 12:30 - 7月26日(水) 12:40  国立天文台三鷹キャンパス すばる棟大セミナー室 開催趣旨:  光赤天連では、広く会員の力を結集することで10年ぶりの「光学赤外線  天文分野将来計画検討報告書」の改訂を行い、2020年代に我々が進めるべき  研究の指針を明らかにした報告書を昨年夏に公開しました(光赤天連の  ウェブページ http://gopira.jp/ からご参照いただくことができます)。  これを踏まえ、報告書に記載された様々な計画をどのように実現させ、  サイエンスのフロンティアをどうやって切り開いていくか、その方法を様々な  アプローチで具体化させていく必要があります。しかし、最先端研究を推進  するために必要な計画はますます巨大化する一方、その実現のために利用可能な  リソースは十分ではなく、もはや我が国だけで行うことができることは  限られつつあります。  そこで今回の光赤天連シンポジウムでは国際協力に焦点を当て、今後の光学  赤外線天文学を進める具体的方策について議論の場を設けることにします。  国際協力を活かしてプロジェクトを成功させるための方策を議論することは、  大型計画のみならず、大学による中小計画においても有用な知見となると  考えられます。これまでの様々な経験の蓄積を持ち寄り、それぞれの  プロジェクトおよび我が国の光学赤外線天文学の分野全体としての今後の  具体的な取組方法を検討するための機会として、活発な議論を期待しています。 プログラム:  7月24日(月)   12:30-13:10 セッション1: イントロダクション     12:30-12:40 伊藤洋一 (兵庫県立大学)       開会挨拶、シンポジウムの狙い、諸連絡     12:40-13:10 和田武彦 (宇宙科学研究所)       国際協力の観点で将来計画検討の振り返りと今後へのコメント   13:10-17:20 セッション2: すばる望遠鏡およびTMTと国際協力     13:10-13:40 岩田生 (国立天文台)       すばる望遠鏡の今後の運用と国際協力     13:40-14:00 大橋永芳 (国立天文台)       東アジア天文台の現状と展望     14:00-14:20 田中賢幸 (国立天文台)       HSC-SSP の教訓     14:20-14:40 田村直之 (東京大学)       (仮)PFSの現状と国際協力面での経験の蓄積および課題     14:40-15:00 有本信雄 (ソウル大学)       すばる望遠鏡の国際協力への提言     15:00-15:15       休憩     15:15-15:40 青木和光 (国立天文台)       TMT建設の現状と日本の役割、運用プランと国際協力・国際競争     15:40-16:00 早野裕 (国立天文台)       TMT第一期観測装置の国際共同開発体制     16:00-16:20 宮崎聡 (国立天文台)       TMT第一期装置WFOSにおける国際協力について     16:20-16:40 秋山正幸 (東北大学)       TMT広視野補償光学の実現に向けた国際協力     16:40-17:00 本田充彦 (久留米大学)       TMT中間赤外線観測装置MICHI提案の現状報告     17:00-17:20 山本広大 (京都大学)       Second-Earth Imager for TMT (SEIT) 開発の現状と国際協力   17:20-18:00 セッション3: 衛星計画と国際協力     17:20-17:45 山田亨 (宇宙科学研究所)       (仮)SPICAの現状と国際協力による計画の推進     17:45-18:10 米徳大輔 (金沢大学)       HiZ-GUNDAM の現状と国際協力について  7月25日(火)   09:00-11:50 セッション3: 衛星計画と国際協力 (contd.)     09:00-09:25 山村一誠 (宇宙科学研究所)       赤外線天文衛星「あかり」における国際協力と今後への教訓     09:25-09:50 満田和久 (宇宙科学研究所)       すざく衛星等の国際協力の経験から     09:50-10:15 山田亨 (宇宙科学研究所)       (仮)国際協力による衛星計画推進に関する宇宙研のビジョン     10:15-10:30       休憩     10:30-10:55 郷田直輝 (国立天文台)       JASMINEの現状と国際協力による計画の推進     10:55-11:20 住貴宏 (大阪大学)       WFIRSTの現状と日本の参画についての見通し     11:20-11:50 柏川伸成 (国立天文台)       Session 2 & 3 discussion   11:50-13:00 昼休み   13:00-18:05 セッション4: 大学などによる中小プロジェクトと国際協力     13:00-13:25 土居守 (東京大学)       TAOにおける国際協力     13:25-13:50 長田哲也 (京都大学)       京大岡山天文台3.8m望遠鏡の国際協力可能性     13:50-14:15 内海洋輔 (広島大学)       部局レベルの日中国際協力による天文台建設プロジェクト HinOTORI     14:15-14:40 永山貴宏 (鹿児島大学)       IRSFを通じた南アフリカとの国際協力     14:40-15:05 住貴宏 (大阪大学)       大阪大のMOAの経験と今後への教訓     15:05-15:25 川端弘治 (広島大学)       大学間連携事業の活動     15:25-15:40       休憩     15:40-16:05 石黒正晃 (ソウル大学)       ソウル大学光赤外観測分野における国際協力の実例について     16:05-16:30 竹内努 (名古屋大学)       海外留学生・PDとの研究とその国際共同研究への発展     16:30-16:55 児玉忠恭 (東北大学)       私の海外での研究滞在と国際共同研究の経験から思うこと     16:55-17:15 伊藤亮介 (東京工業大学)       GROWTHプロジェクトによる国際共同観測     17:15-17:35 橋本修 (ぐんま天文台)       South-East Asia Astronomy Network (SEAAN)     17:35-18:05 佐藤文衛 (東京工業大学)       Session 4 discussion   18:30-20:30 懇親会(国立天文台三鷹キャンパス内・コスモス会館)  7月26日(水)   09:30-12:40 セッション5: 2030年代に向けた国際協力     09:30-09:50 齋藤正雄 (国立天文台)       SMA、ALMAの経験はTMTで役に立っているか     09:50-10:10 住貴宏 (大阪大学)       NASA STDT: LUVOIR     10:10-10:30 山田亨 (宇宙科学研究所)       NASA STDT: HabEx     10:30-10:50 左近樹 (東京大学)       NASA STDT: The Origins Space Telescope     10:50-11:10 松岡良樹 (愛媛大学)       2030年代の巨大ブラックホール天文学:光赤外線観測は何を目指すか?     11:10-11:30 但木謙一 (国立天文台)       銀河形成分野における2030年代のサイエンス     11:30-11:50 下西隆 (東北大学)       赤外線アストロケミストリーの展望     11:50-12:10 河原創 (東京大学)       2030年、2040年代の系外惑星観測に向けた装置・手法開発をどうすすめるか?     12:10-12:40 植村誠 (広島大学)       Session 5 discussion  ポスター発表     1. 海老塚昇 (理化学研究所)       次世代観測装置用の新しい回折格子 III (海老塚)     2. 奥村真一郎 (日本スペースガード協会)       アジア太平洋地域小惑星観測ネットワークAPAONの活動(奥村)     3. 小久保充 (東北大学)       Subaru/Kyoto3DII+AO188による高速電波バーストFRB121102母銀河の可視光面分光観測 懇親会:  シンポジウム2日目にあたる7月25日(火)の18時半から、コスモス会館にて  懇親会を行います。参加される方は、シンポジウム受付にて懇親会費をお支払  頂きますようお願いします。懇親会費は例年通り、学生2000円、教授・准教授  クラス4000円、それ以外の方3000円です。 参加および講演の申込とリモート接続について:  一般口頭発表の受付は締め切りましたが、ポスター発表および発表なしでの  ご参加については引き続き受け付けます。ご希望される方は、事前に  世話人 (gopirasympo17@gopira.jp) までお知らせ下さい。  外部からリモート接続を希望される方も、事前に世話人にご連絡下さい。  既にリモート接続で発表されるとご連絡をいただいている招待講演者の  皆様には、世話人から接続方法についてご連絡を差し上げます。  リモート接続で発表される方は、講演の1時間前までを目安に、講演スライドの  ファイルを世話人 (gopirasympo17@gopira.jp) 宛にお送り下さい。 世話人:  伊藤洋一(兵庫県立大)、植村誠(広島大)、柏川伸成(国立天文台)、  佐藤文衛(東京工業大)、長尾透(愛媛大)、和田武彦(ISAS/JAXA)