memo Day1 大橋さんの講演に対する質疑  Q. サイトサーベイ。西チベットに中国が12m望遠鏡を作るという話とEAOの関係は?  A. 予算もついて、走り出している。現状では米国西海岸の大学とコンタクトを    とっていてコラボレーションしようとしている。EAOでも話題にはなっているが    この12m望遠鏡にコミットしようという議論は行われていない。  Q. EAOとして入ってきた場合、どういう入り方になるのか。  A. EAOと言った場合は日本も入る。日本は既にすばるを運用している訳だが、    EAOを通して東アジア天文学をどう促進するのかという観点でどうするか考える必要がある。    キャッシュを払うという訳ではないとしても、例えば夜数をsecureするとか、    少なくとも日本が何もしない形はありえない。    EAOとして入ってきた場合は、例えば台湾が個々に入るpathがどうなるのか、具体的な    例としてPFSへのコンタクトがどうなるか、といった辺りは、考える必要がある。  Q. EAOっていうくくりですばるに参加するのは理想かもしれないが、現実的には    足並みが揃っていない段階でやろうとしてもうまくいかないかもしれないので    まずは二国間でやってから機運が盛り上がったらEAOで、という方が現実的なのでは。    no guaranteed time policyというのもPaul Hoは言っているが韓国などが    納得するとも思えないし。  A. それは確かによく分かる。ただJCMTではEAOとして既にやっている。no guarantee    という話もJCMTで実現できている。なぜできているかというと large projects を    走らせてそこに参加できるという点が大きい。二国間というのは、韓国などは    考えている面もあるが、人によって言っている事が違い、KASI所長は逆に    EAOとして参加すべきと発言しているという背景もある。コミュニティ全体として    足並みが揃っていないという点はあるが少なくとも EAO board level では    足並みは揃っていて、LoI も出すに至っている。  C. 台湾と中国については、あくまでPFSに参加しているのはコンソーシアムであり、    国・地域のコミュニティ全体ではない。個人で後から加わった人も、あくまで    コンソーシアムへまず参加した上でPFSへの参加となっている。  C. 非常に外的な要因から国際共同運用に舵を切ることになったが、ポジティブにとらえて    やっていきたい。大型プロジェクトをどうするかは特に考えないといけない。    SSPの枠組はすばるの昨今の現状を想定せずに作られたもの。特にPFS-SSPは    みんな関わりたいと思っている。ここをどうするかはPFSチームとも十分に相談を    しながら考えていきたい。すばるを運用できないとPFS観測もできなくなる訳で。 田中さんの講演に対する質疑  Q. ソフトウェアが大事だという事だが、日本と外国で一緒にやって、日本側で人が育って    次は日本で進められるようになるかという点は。あとsoftware engineerは。  A. 日本に経験がなかったがプリンストンにはSDSSの経験があった。この経験は我々には    大きかった。もし次があるなら、今回の経験はその下地になろう。    softwareチームに誰を組み込むかは難しいが、必ず天文学者は必要。ソフトの人    だけでは無理。mixtureになっているのがよい。 青木さんの講演に対する質疑  Q. ハワイか否かの判断で、8月の判断と10月の判断があるとの事だが。  A. 10月の州の判断が重要で、これがないと確定とはならない。10月まで待つ必要がある。  Q. 10月の判断から工事再開まで半年との事だが、ラパルマになった場合はまたレビューとか    いろいろある事になるのか。  A. ハワイで許可が出た場合は、反対運動などの様子を見ながら進める必要がある。    万一、ハワイで許可が出ない場合は恐らくスペイン側の建設に向けた手続きを進める事になる。    環境影響評価などいろいろあるが、ラパルマになった場合でも半年で工事を開始する。問題は    いつ決断をするか。それが来年3月までずれこんだら4月工事開始とはいかないが。 宮崎さんの講演に対する質疑  Q. ファイバーの場合はエシェルは使わずVPHだけで対応するのか?  A. そうだ。 山本さんの講演に対する質疑  Q. 今のところ国際協力はないとの事だが、競合グループとの連携や競合の状況は?  A. 連携は特にないが、競合という観点ではFPGAやコロナグラフの点で優位点がある。  Q. 予算面で問題などは? それとの関係での国際協力は?  A. コロナグラフの部分は大丈夫だが極限補償光学の部分は予算を十分には確保できていない。    FPGA開発の部分では国際協力を開始することにしたので、今後は更に各種協力を    進めたいと考えている。 山田さんの講演に対する質疑  Q. 2.5m だと HST や WFIRST と同規模なので300-400億では収まらないのでは?    あとSPICAがESA M5に選ばれなかったらどうなるのか?  A. 日本側はその規模だが、あとESA側寄与もあり全体で1000億を超える。    もし選ばれなければ、SPICAはいったん終わる。3つ目のslotは空くので、みんなで    考えることになる。2つ目のselectionで落ちたものも候補となるかもしれない。