memo Session 2 & 3 discussion 今までの各講演に対する質問、コメント  C. 波長別の議論で良いか、「gopiraは必要なのか」という議論への補足あり。    天文だけでなく惑星科学も視野にいれる必要がある。  C. 本シンポジウムは国際協力がテーマだが、講演ではプロジェクト紹介が多かった。    これまでの経験をシェアし、今後の具体的取組の検討を進めたい。    2030年、さらには、2040年も視野にいれて考えて欲しい。 サマリーのスライドを踏まえた議論  C. 国際協力に関する講演があったが、では、この議論を受けて自分たちはどうしたら    よいのかが良く分からない。国際協力自身はもうやっている。国際協力とは、    自分たちだけでは無く相手が合って成り立つものである。すばるでどう国際協力を    していくのかが、まだ、クリアにできていない。時間売りはしないということだが、    すばるとしてどう進めていくのか、コミュニティとして合意をとるべき。  C. これまで時間売りは考えていない。共同運用を考えてきた。時間売りはやりやすいが、    それではわれわれには何も残らない。それは避けたい。われわれにも何か残る、    win-winを追求したい。観測所内ではこの基本方針は了解している。  Q. EAOとの協力は? 時間を提供したのか?  A. 提供したが、これをずっと続けるわけではない。今回がきちっと考える出発点。  Q. オーストラリアとの協力は?  A. オーストラリアはESOとの協力にシフトした。ただし、一部大学、個人との協力の    可能性あり。  Q. 時間の切り売りでは何も残らないという主張だが、少なくとも、運用は継続できる。    これではだめか?  A. そういう考え方もある。Keck等ではそのように割り切っている。すばるでは、    現在は考えていない。が、切羽詰まったらやる可能性あり。  Q. 観測所の意思は分かった。コミュニティーの意思はどうなのか?  A. コミュニティーもそう考えていると思う。が、コミュニティーから意見があれば、    柔軟に対応したい。  C. どうすべきかは状況によるはず。状況は変わるので継続的に考える必要がある。  C. 切り売りすると、large surveyが難しくなる。NAOJの予算は運営費の50%。    それを切り売りでまかなおうとすると、large surveyは無理になる。  Q. Keck, Geminiとの時間交換、HSC戦略枠の時間、 UH時間(15%)などの    プロポーザルは現在独立である。これらの連携した観測を一つのプロポーザルとして    出せるようにできないか? また、その際、国別カウントをすることはできるのか?     Keck, HST, VLTなどでは、共同提案ができる。  A. それぞれプロポーザルを出して協力することは可能。  Q. 手間を省きたいので一つのプロポーザルで出せないか?  A. そういう声はある。Keckとも相談はしている。    UHは完全に独立。UHとは相談したい。  Q. 今日の講演で、お金に応じて夜数を割り振っていると言っているものがあった。    これは実質的には切り売りでないのか?  A. No. Single TACなので違う。どうするかは、日本から提案することはできる。    100%プロポーザルによる審査で競争で時間を決める、というのはないであろう。    オーストラリアとの交渉では、single TACでお金に応じて時間を振った。  Q. ALMA的なやり方か?  A. ある意味ALMA的。EAOは完全競争思想。他とのバランスは我々が提案できる。  C. 今のコメントは、コミュニティの意見を反映していると思える。    すばるを国際運用すると、日本分の観測時間が減るのか、という運営側への質問。    国際協力での参加は非常に早いフェーズから行う必要がある。個人でも参加できる。    サイエンスでも、装置でも。大型計画は、将来を見据えてグループで行う必要がある。    大事なのは、経験をみんなで共有すること。ブレストをしてみよう。  C. そのとおり。そのブレストが本シンポジウムの趣旨である。午後、これから、    中小プロジェクト、大学の話がでてくる。国際協力にもいろいろある。経験を    シェアしよう。  C. わが国が世界に誇れるキー技術を持っておく必要がある。それがないと、、、    (途中でzoom接続が中断。発言者から後で以下のようにメールで補足あり)    それがないとお客様的扱いになり、本当に重要なパートナーとしてみなされない。    例えば、スペース赤外では、IRTSからAKARIで先を見越して冷凍機・冷却システムを    開発・導入してきた。SPICAでも重要。X線のA-HやAthenaとも共同開発。我が国の    独自技術を見極め、国家戦略的に予算を投入し、そこを重点的に伸ばす戦略が必要。    そのためには、天文台・宇宙研がしっかりと舵を取って、各大学をとりまとめて    いくことが重要。  Q. NASAはデータを即時公開している。海外からのプロポーザルも受け付けている。    で、誰が使っても、プロジェクトの成果としている。すばるの場合、観測の    時間切り売りで得られた成果もすばるの成果、とできるか?  A. 一般市民や、政府に対してそう主張することはできる。  C. space astronomyはそうやってきた。しかし、コミュニティの大きさを考える    必要がある。米国は大きいので、国内への影響が少ない。日本でそれをやって、    国内が空洞化しないかが心配。日本のX線ミッションでは、観測後1年の優先期間を    設けて、手当てをしている。