2019年度光学赤外線天文連絡会シンポジウム 「2030年代を見据えて光赤天連のあり方を考える」 ファイナルサーキュラー (2019/09/20発行) 日程・場所:   9月24日(火) 13時 - 9月26日(木) 16時頃   国立天文台・三鷹キャンパス すばる棟大セミナー室 開催趣旨:   今後限られた予算の中で天文プロジェクトを推進し実を得るためには、 各プロジェクトを有機的に結び付け戦略的に進めるためのビジョンを 共有することが必須である。昨今のプロジェクトの大型化や国際化を 鑑みると、コミュニティを超えた、あるいは天文学という枠組み自身を 超えたビジョンを持ち、相互理解を進めることも重要である。   光赤天連では、光赤外将来計画検討書「2020年代の光赤外線天文学」を 2016年に発行し、2018年には「20年後までのスペースミッションを考える ワーキンググループ」の検討報告を発表、そして現在、「2030年代将来計画 検討ワーキンググループ」を立ち上げ議論を続けている。また、2018年度 光赤天連シンポジウム「2030年代の光学赤外線天文学を考える -2018年秋-」 を開催しコミュニティーとしての意思をまとめつつ、「推薦委員会」による 議論を経て、学術会議マスタープラン2020への将来計画の推薦を行った。 さらに、すでに作成から5年を経た宇宙基本計画/工程表やJAXAの宇宙科学・ 探査ロードマップの大改訂も控えている。   このような状況の下、より強力・より機動的な将来計画を、コミュニティーが 主体的に責任を持って作り出していけるよう、継続的・組織的な将来計画策定の 枠組みを作ることの必要性が認識されてきた。   今回のシンポジウムでは2030年代にむけ、ポストTMT/すばる、ポストSPICAと いった長期的な戦略も含めた、光赤天連としての将来計画策定の枠組みについて 議論する。 プログラム 9月24日(火) 13:00- セッション1 : イントロダクション 13:00-13:05 開会挨拶と趣旨説明 和田武彦 13:05-13:25 宇宙科学・探査ロードマップと今後の宇宙科学のすすめ方に        ついて:山田亨 13:25-14:55 すばる及びTMTの現状(+議論):岩田生、臼田知史 (休憩15分) 15:10-15:30 SPICAについて:山村一誠 15:30-15:50 小型JASMINEについて:郷田直輝 15:50-16:05 ULTIMATE-Subaru: 2030年代を見据えたすばる望遠鏡の挑戦:小山佑世 16:05-16:20 The James Webb Space Telescope:Ryan Lau 16:20-16:30 TAO:TBD 16:30-16:40 東大・木曽観測所:酒向重行 16:40-16:50 PRIME:鈴木大介 16:50-17:00 MOA-II:宮崎翔太 17:00-17:10 せいめい望遠鏡始動!:野上大作 17:10-17:20 光赤外線大学間連携における中小口径望遠鏡に関係する        研究教育活動:山中雅之 9月25日(水) セッション2 : 2030年代に向けた光赤外コミュニティーの戦略 9:00-9:10「2030年代将来計画検討ワーキンググループ」検討結果報告:大内正己 9:10-9:30 国内外の宇宙科学探査ミッションの現状と将来へのビジョン:山田亨 9:30-12:45 将来計画(応募12件)の紹介(8分talk + 7分Q&A)  9:30- 9:45 宇宙初期の銀河分析装置:秋山正幸   9:45-10:00 TMT 用熱赤外観測装置 MICHI:本田充彦  10:00-10:15 TMT 高コントラスト系外惑星撮像・分光装置:河原創 (休憩15分)  10:30-10:45 スペース赤外線強度干渉計:松尾宏  10:45-11:00 超広視野赤外線撮像探査衛星:井上昭雄  11:00-11:15 惑星間宇宙望遠鏡:松浦周二  11:15-11:30 天文学および惑星科学に向けた紫外線宇宙望遠鏡計画:村上豪  11:30-11:45 可視光紫外線サーベイ宇宙望遠鏡 CASTOR 計画への参加:松田有一  11:45-12:00 Origins へのハードウェア貢献:左近樹  12:00-12:15 ハベックス:田村元秀  12:15-12:30 NASA LUVOIR 計画への参加:住貴宏  12:30-12:45 GaiaNIR への参加:河田大介 12:45-14:30 昼休み(PI同士の交流会) 14:30-17:45 議論  14:30-14:35 獲得目標と交流会のまとめ:松田有一  14:35-14:50 米国 Astro2020 / ESA Voyage2050 WP:鈴木尚孝  - 2030年代に私たちは何を知りたいのか(2030年代を担う若手の意見)   14:50-15:05 重力波:和泉究   15:05-15:20 系外惑星:藤井友香   15:20-15:35 銀河形成:橋本拓也   15:35-15:45 議論     (休憩10分)  - 2030年代に私たちは何ができそうなのか(宇宙科学の枠よりも広い視点)   15:55-16:10 静止光学観測衛星の構想と技術開発の方向性:水谷忠均   16:10-16:25 国際宇宙探査の現状:竝木則行   16:25-16:35 議論     (休憩10分)  - 日本独自の計画の立案と世界の大型計画への参画   16:45-18:00 議論     どうやって実現していくか     お金・人的リソースのつぎ込み方     人材育成との関係     2030WGの継続についての議論 18:15- 懇親会@コスモス会館/すばる棟大セミナー室前 9月26日(木) -16:00(予定) セッション3 : 光赤外分野と近接分野の将来計画決定の枠組み 10:00-10:30 今後の光赤天連のこれまでと今後のあり方:和田武彦 10:30-11:00 X線分野の将来計画とその策定の枠組み:田中孝明 11:00-11:30 電波分野の将来計画とその策定の枠組み:岡朋治 11:30-12:00 太陽分野の将来計画とその策定の枠組み:横山央明 12:00-13:30 昼休み 13:30-14:00 惑星分野の将来計画とその策定の枠組み:倉本圭 14:00- 議論  - 光赤天連のミッション再定義 (AURA参加の報告:秋山正幸) -16:00頃 終了予定 ポスター P1:次世代観測装置用の新しい回折格子 V:海老塚昇 P2:可視偏光サーベイプロジェクトSGMAP:秋田谷洋 世話人:   植村誠(広島大学)、柏川伸成(東京大学)、左近樹(東京大学)、   住貴宏(大阪大学)、長尾透(愛媛大学)、野上大作(京都大学)、   深川美里(国立天文台)、松田有一(国立天文台)、諸隈智貴(東京大学)、   和田武彦(ISAS/JAXA)