#norelated * 初級者向け tutorial [#l4e04ffe] #contents ** IRAF入門 [#i6888201] ***インストール [#kcd77c30] 以下では、IRAF V.2.15 以降のインストールを想定します。前のバージョンの場合、インストール方法が異なりますので、注意してください。~ (シャープで始まるコマンドは、ルートで実行します。) - Fedora -- IRAF 32-bit 用か、64-bit 用かで、インストールするパッケージが異なります。OSに合わせてください。 --- Cシェルはデフォルトではインストールされていませんので、yum でインストールします。 # yum install tcsh --- ルートでログインし、インストール用フォルダを作ります。~ % su # mkdir /iraf # mkdir /iraf/iraf --- [[IRAF の本家のサイト>http://iraf.noao.edu/]]から必要なパッケージをダウンロードします。~ 例えば、64-bit マシン用に [[ここから>ftp://iraf.noao.edu/iraf/v216/PCIX]] iraf.lnux.x86_64.tar.gz を /iraf/iraf に落としてきたとします。32-bit の場合は、 _64 がついていないファイルをダウンロードします。 --- 展開します。 # cd /iraf/iraf # tar zxvf iraf.lnux.x86_64.tar.gz --- インストールします # cd /iraf/iraf/unix/hlib (もしまだ csh になっていなければ、インストール前に # csh) # ./install ~インストール中にいくつか質問されますが、何も考えず yes で(も)構いません。 問題がなければ、最後にインストールが成功した旨のメッセージが出ます。 ~<問題点>~ IRAF 2.15.1a の 64-bit 版で、整数型のデータをうまく扱えないようです(fits ヘッダの BITPIX で確認)。具体的にはサブピクセルの移動等で補間を必要とする際に (imshift, geotran, imedit等)、結果の画像のデータがストライプ状になってしまう(ビューワーの問題ではない)ようです。対処療法としては、値を float にしてしまう、という手があります。fits を読んで値自体を float で(double でもいいでしょうが、ファイルサイズは大きくなります)書き直してもいいですし、IRAF/imar で 1.0 を掛けてもいいです。Ubuntu では確認していないですが、少なくとも 2.14 を 64-bit で使った場合は問題ないようです。(2012年3月) ~&color(blue){→IRAF 2.16 ではこの問題は解消されたようです。(2012年4月)}; -- x11iraf --- フォルダを用意します。 # su # mkidr /iraf/iraf/x11iraf ~[[IRAF の本家のサイト>http://iraf.noao.edu/x11iraf/]]から必要なファイルをダウンロードします。ここでは Fedora 用に x11iraf-v2.0BETA-bin.redhat.tar.gz を /iraf/iraf/x11iraf に落としてきたとします。 --- 展開します。 # cd /iraf/iraf/x11iraf/ # tar zxvf x11iraf-v2.0BETA-bin.redhat.tar.gz --- xgterm の実行に必要なライブラリを入れます。 # yum install libXmu.so.6 libncurses.so.5 --- インストールします。 # ./install --- 起動するか、確認します。~ % xgterm & ~ちなみに、xgterm にスクロールバーをつけたい場合は、% xgterm -sb とします。 -- SAOImage DS9 --- [[ここから>http://hea-www.harvard.edu/RD/ds9/]]必要なファイルをダウンロードします。バイナリが簡単です。 ~ここでは 64-bit 用に Linux64 のリンクから ds9.linux64.6.2.tar.gz をダウンロードしたとします。ダウンロード先はどこでもいいです。 --- 展開します。~ % tar zxvf ds9.linux64.6.2.tar.gz --- PATH の通っている場所に移しておくのが簡単です。~ % su~ # mv ds9 /usr/local/bin --- libXss をインストールします。~ yum でインストールしてもだめな場合があるそうです。こちらのリンクからパッケージを取ってきて、インストールしてください:[[32-bit用>http://rpmfind.net/linux/rpm2html/search.php?query=libXss.so.1]], [[64-bit用>http://rpm.pbone.net/index.php3/stat/4/idpl/15330360/dir/fedora_1/com/libXScrnSaver-1.2.1-2.fc15.x86_64.rpm.html]] --- % ds9 &~ で起動します。 ~[[こちらのサイト(東北大Akhlaghiさんのページ)>http://www.astr.tohoku.ac.jp/~akhlaghi/irafinstall.html]]を参考にさせていただきました。 -Ubuntu 基本的には Fedora と同様ですが、Ubuntu の場合は便利なインストール用 iso が存在するようです。STSDAS, TABLES なども一緒にインストールされます(IRAFのバージョンは 2.14.1)。X11IRAF, DS9, PyRAF も入ります。32-bit でも 64-bit でも問題なく動きます。 --[[Ubuntuフォーラムの該当ページ>http://ubuntuforums.org/archive/index.php/t-1756841.html]] --[[iso ファイル>http://www.astro.uson.mx/favilac/downloads/ubuntu-iraf/iso/IRAF_Ubuntu.iso]] ~インストールは、上記の iso ファイルを CD に焼く→ Ubuntu で中身を見ると README があるので、読む → その通りにコマンドを打ってインストール、で終了です。~ % sudo -s ~ % su # su install.sh ***IRAF の初期設定、起動 [#xb04479c] IRAF を初めて使用するときは、最初におまじないが必要です。また、毎回 IRAF をどのディレクトリから起動するかを、あらかじめ決めておくのがおすすめです。というのも、起動したディレクトリに、IRAF の様々なタスクのパラメータが保存されるからです。次回以降も同じパラメータ設定を使いたいなら、同じディレクトリから起動するようにします。 - 起動ディレクトリで、以下のコマンドを実行します。~ % mkiraf ~すると、どの種類のターミナルを使用するか尋ねられますので、xgterm と入力してください。 - mkiraf の結果、そのディレクトリに login.cl というファイルと uparm というディレクトリが作成されているはずです。(uparm にパラメータが保存されることになります。)login.cl は IRAF の設定ファイルですので、これを自分の環境に合うように、適当なテキストエディタで書き換えておきます。~ 例えば、1024 x 1024 の fits データを主に扱う場合、以下の 2行を書き換えておくと良いです。なお、行頭のシャープを削除して、設定を有効にしておきます。~ set stdimage = imt1024 ~ set imtype = "fits" - ''mkiraf を実行したディレクトリ、login.cl が存在するディレクトリから起動します。''~ % cl ~IRAF が立ち上がり、ecl> や vocl> といったプロンプトが出ます(IRAF バージョンによって異なります)。 ~ここから解析のスタートです。下にある初心者向け資料などを参考にしてください。 ~なお、終了するときは~ ecl> logout ~です。 ***入門者用 IRAF マニュアル [#bdc268bc] - [[いらっしゃいませ IRAF へようこそ>http://hamalabo.sakura.ne.jp/Soft/iraf_beginners/]] [[ [PDF 版]>http://hamalabo.sakura.ne.jp/Soft/iraf_beginners.pdf]] - [[IRAF for beginners(東北大学田中さんのページ)>http://www.astr.tohoku.ac.jp/~mikito/IRAF/beginners.html]]