以下では、IRAF V.2.15 以降のインストールを想定します。前のバージョンの場合、インストール方法が異なりますので、注意してください。
(シャープで始まるコマンドは、ルートで実行します。)
# yum install tcsh
# mkdir /iraf
# mkdir /iraf/iraf
# cd /iraf/iraf
# tar zxvf iraf.lnux.x86_64.tar.gz
# cd /iraf/iraf/unix/hlib (もしまだ csh になっていなければ、インストール前に # csh)
# ./install
インストール中にいくつか質問されますが、何も考えず yes で(も)構いません。(IRAF Networking Config なんかは、no でいいと思います。) 問題がなければ、最後にインストールが成功した旨のメッセージが出ます。
<問題点>
IRAF 2.15.1a の 64-bit 版で、整数型のデータをうまく扱えないようです(fits ヘッダの BITPIX で確認)。具体的にはサブピクセルの移動等で補間を必要とする際に (imshift, geotran, imedit等)、結果の画像のデータがストライプ状になってしまう(ビューワーの問題ではない)ようです。対処療法としては、値を float にしてしまう、という手があります。fits を読んで値自体を float で(double でもいいでしょうが、ファイルサイズは大きくなります)書き直してもいいですし、IRAF/imar で 1.0 を掛けてもいいです。Ubuntu では確認していないですが、少なくとも 2.14 を 64-bit で使った場合は問題ないようです。(2012年3月)
→IRAF 2.16 ではこの問題は解消されたようです。(2012年4月)
# su
# mkidr /iraf/iraf/x11iraf
IRAF の本家のサイトから必要なファイルをダウンロードします。ここでは Fedora 用に x11iraf-v2.0BETA-bin.redhat.tar.gz を /iraf/iraf/x11iraf に落としてきたとします。
# cd /iraf/iraf/x11iraf/
# tar zxvf x11iraf-v2.0BETA-bin.redhat.tar.gz
# yum install libXmu.so.6 libncurses.so.5
# ./install
ちなみに、xgterm にスクロールバーをつけたい場合は、% xgterm -sb とします。
ここでは 64-bit 用に Linux64 のリンクから ds9.linux64.6.2.tar.gz をダウンロードしたとします。ダウンロード先はどこでもいいです。
# mv ds9 /usr/local/bin
こちらのサイト(東北大Akhlaghiさんのページ)を参考にさせていただきました。
インストールは、上記の iso ファイルを CD に焼く→ Ubuntu で中身を見ると README があるので、読む → その通りにコマンドを打ってインストール、で終了です。
% sudo -s
% su
# su install.sh
IRAF を初めて使用するときは、最初におまじないが必要です。また、毎回 IRAF をどのディレクトリから起動するかを、あらかじめ決めておくのがおすすめです。というのも、起動したディレクトリに、IRAF の様々なタスクのパラメータが保存されるからです。次回以降も同じパラメータ設定を使いたいなら、同じディレクトリから起動するようにします。
すると、どの種類のターミナルを使用するか尋ねられますので、xgterm と入力してください。
IRAF が立ち上がり、ecl> や vocl> といったプロンプトが出ます(IRAF バージョンによって異なります)。
ここから解析のスタートです。下にある初心者向け資料などを参考にしてください。
なお、終了するときは
ecl> logout
です。