データアーカイブワークショップ (第2回)

ワークショップ開催趣旨

近年、大学・共同利用機関や公開天文台等の望遠鏡・装置開発が活発に行われ、 同時に大規模観測プロジェクトの推進が進む中、 日本のデータアーカイブの置かれる状況をいま一度整理して理解し、 データアーカイブの意義・在り方を確認する。 その上で、データアーカイブの維持・向上のために向かうべき方向について意見交換を行う。 2020年1月開催の有志によるキックオフ会合では、 光赤外観測分野を中心とした各機関の観測データ運用の現状や課題を踏まえて、 データアーカイブの意義を再確認した上で、 観測データを科学利用に資するために必要とされるデータの準備やアーカイブの運用方法について議論を行った。

本ワークショップは、この議論を踏まえた2回目の会合であり、まず光・赤外分野の観測データの運用のあり方を理解することを第一目標とするが、多波長のより広い観点からの意見を取り入れることも目指す。 特に実際にデータアーカイブを活用して研究を展開している方々からご意見をいただきながら、以下の観点で議論を行いたい。

1) データアーカイブ(特に公開データや付随する情報)に必要とされる要件について、 利用者の目線も踏まえて、より具体的なデータアーカイブ運用のモデル構築の議論へとつなげる。

2) データアーカイブが科学・教育・社会活動において実際に成果を上げた事例、 または確実に成果を上げられる事例を積み上げることで、 効果的で継続的なデータアーカイブ運用のための資金獲得や予算要求につなげる。

3) ワークショップで行った議論を文書にまとめていく準備・検討を行う。