近年、大学・公開天文台の望遠鏡・装置開発が活発に行われ、同時に 大規模観測プロジェクトの推進が進む中、日本のデータアーカイブの置かれる 状況を整理して理解し、データアーカイブの意義・在り方を確認した上で、 その維持・向上のため向かうべき方向について意見交換を行う。 本ワークショップは、その議論のキックオフのための検討会の位置づけであり、 各大学所有の観測装置やすばる望遠鏡から得られるデータの運用といった 具体的な課題を持つ光赤外分野の有志を中心に課題をあぶり出し、次回以降の より全体的なデータアーカイブの在り方に向けた検討会で議論を深めたい。
データアーカイブを取り巻く背景整理
日本・国政策・大学共同利用体制・国立天文台の状況
世界の時流
データアーカイブの存在意義
何をするためのものか
それが日本・世界の天文学にとってどのような位置づけか
データアーカイブの維持・向上の在り方
何を・どこで保持し、どのように提供し、何をしたいのか、誰が行うのか
※ここでデータアーカイブという言葉に含まれものとして以下のようなものが考えられます。
・扱うデータ種類: 生データ、解析済みデータ、それらを記述したり補足するメタ情報
・データ(永続)保管
・データ公開
・データ品質評価
・アーカイブの有用性向上のため
・望遠鏡・装置へのフィードバック
・データ健全性確保・修正
・解析可能性の確保
・データ素性(特性)の完全かつ整合的な記録
・解析に資する情報の向上、解析結果(較正等)の向上
日本のデータアーカイブの背景を再確認する