初級者向けチュートリアル †
IRAF入門 †
インストール †
以下では、IRAF V.2.15 以降のインストールを想定します。前のバージョンの場合、インストール方法が異なりますので、注意してください。
(シャープで始まるコマンドは、ルートで実行します。)
- Linux にインストール
- IRAF
32-bit 用か、64-bit 用かで、インストールするパッケージが異なります。OSに合わせてください。特に 64-bit の場合は、最新バージョン (V2.16) を使うことをお勧めします(V2.15 で見られた 64-bit に関する不具合が修正されています)。
- Cシェルがデフォルトではインストールされていない場合は、インストールします。
Cシェルがインストールされているかどうかを確認
% which csh
ここで、見つからない、というメッセージが出たら、インストールします。csh が存在するパスが表示されれば、すでにインストールされています。
インストールには、Fedora や CentOS などの場合は yum, Debian や Ubuntu の場合は apt-get コマンドを使用すると簡単です。
Fedora等 → # yum install tcsh
Ubuntu等 → % sudo apt-get install tcsh
- ルートでログインし、インストール用フォルダを作ります。
% su
# mkdir /iraf
# mkdir /iraf/iraf
- iraf というユーザーを作成します。
# useradd -d /iraf/iraf/local -m -s /bin/csh iraf
OS のメニューから、グラフィカルな設定画面でユーザーを作ることもできます。ユーザー名:iraf, ログインディレクトリ:/iraf/iraf/local, ログインシェル:/bin/csh (もしくは C シェルが存在するパス)になるように設定します。
- IRAF の本家のサイトから必要なパッケージをダウンロードします。
例えば、64-bit マシン用に ここから iraf.lnux.x86_64.tar.gz を /iraf/iraf に落としてきたとします。32-bit の場合は、
_64 がついていないファイルをダウンロードします。
- インストールします
# cd /iraf/iraf/unix/hlib
(もしまだ csh になっていなければ、インストール前に # csh)
# ./install
インストール中にいくつか質問されます。"Configure IRAF Networking on this machine?" に対しては no、その他の質問には、何も考えず Enter キーを押し続けます。
問題がなければ、最後にインストールが成功した旨のメッセージが出ます。
<インストールの問題点>
Feora 32-bit 版の場合、./install を実行すると、適切なディレクトリがないよ、と怒られることがあります。その場合は、以下のようにシンボリックリンクを貼ってから、再度 ./install を試みます。
# cd /iraf/iraf/
# ln -s bin.linux bin.redhat
# cd /iraf/iraf/noao
# ln -s bin.linux bin.redhat
- STSDAS 等パッケージ
- 以下でインストールできます。
# cd /iraf/iraf/extern
# ./configure
# make stsdas
- PATH の通っている場所に移しておくのが簡単です。
% su
# mv ds9 /usr/local/bin
- 起動します。
% ds9 &
<インストールの問題点>
ds9 を立ち上げようとすると、libXss がないよ、と怒られる場合、インストールします。
Fedora では、yum でインストールしてもだめな場合があるそうです。こちらのリンクからパッケージを取ってきて、インストールしてください:32-bit用, 64-bit用
こちらのサイト(東北大Akhlaghiさんのページ)を参考にさせていただきました。
- Ubuntu にインストール
基本的には Fedora と同様ですが、Ubuntu の場合は便利なインストール用 iso が存在するようです。STSDAS, TABLES なども一緒にインストールされます(IRAFのバージョンは 2.14.1)。X11IRAF, DS9, PyRAF も入ります。32-bit でも 64-bit でも問題なく動きます。
IRAF の初期設定、起動 †
IRAF を初めて使用するときは、最初におまじない (mkiraf) が必要です。また、毎回 IRAF をどのディレクトリから起動するかを、あらかじめ決めておくのがおすすめです。というのも、起動したディレクトリに、IRAF の様々なタスクのパラメータが保存されるからです。次回以降も同じパラメータ設定を使いたいなら、同じディレクトリから起動するようにします。
入門者用 IRAF マニュアル †
観測についての基礎知識 †