データ解析の新展開:最先端とアーカイヴ活用
光赤天連シンポジウムでは、これまでに光赤外天文学におけるロード マップ作りや、SPICA, TMTへの参加の具体的検討、あるいは京都・岡山
新望遠鏡計画やTAO計画と大学基盤強化の総合的推進といった、コミュニ ティの方向性を左右する重要なテーマを取り上げてきました。一方で、 それらプロジェクトの成果を確実に挙げていくためには、得られたデー
タから学術的価値を引き出す研究者個人の実力を上げ、全体のレベルア ップを図ることも必要不可欠です。
そこで、今年度のシンポジウムは、最先端のデータ解析技術とその科 学的成果に焦点を当てます。国内外の装置による多種多様な観測データ のアーカイヴやデータベースを活用した研究の可能性を探り、また、様
々な観測手段に固有の解析テクニックを共有することで、個々の研究者 が研究の幅を広げる機会とすることを目指しています。もう一つの観点 は、次世代を支える学生・大学院生の教育への応用です。大学・研究機
関におけるデータ解析の現状と問題点を拾い上げ、よりよいデータ解析 環境を築くためにはどうすればよいか、議論したいと思います。シンポ ジウム後には、データ解析入門に向けた資料のとりまとめ等によって、
天文教育を支援していくことを検討しています。
2010年8月19日(木) 〜20日(金)午前
8月19日(木) |
0. はじめに |
10:30-10:40 |
シンポジウムの目的 |
岩室 史英(京都大学) |
|
|
1. 大規模サーベイの現状と活用 |
10:40-11:10 |
Subaru/Suprime-Camのサーベイデータを利用した時間変動天体の研究 (PDF) |
諸隈 智貴(国立天文台) |
11:10-11:30 |
高軌道傾斜角メインベルト小惑星を対象とする広域サーベイ観測 (PDF) |
寺居 剛(神戸大学) |
11:30-12:00 |
SuMIRe の現状 (PDF) |
村山 斉(IPMU) |
|
|
2. アーカイブ活用と多波長データベース |
13:15-13:45 |
バーチャル天文台を利用した天文学研究事例の紹介 (PDF) |
白崎 裕治(国立天文台) |
13:45-14:05 |
並列分散ワークフロー処理システムの研究開発 (PDF) |
田中 昌宏(筑波大学) |
14:05-14:25 |
金属欠乏星データベースで探る銀河系の形成と進化 (PDF) |
須田 拓馬(北海道大学) |
14:35-14:55 |
画像・カタログアーカイブを利用した新天体探索とその性質の探求 (PPT) |
高妻 真次郎(中京大学) |
14:55-15:15 |
高分散分光データのアーカイブ利用と解析 (PDF) |
高木 悠平(神戸大学) |
15:15-15:35 |
JAXA の宇宙科学データベース DARTS の紹介 (PDF) |
海老沢 研(JAXA) |
|
|
3. 解析ツール |
15:45-16:15 |
スクリプトから利用する公開天文データベース (URL) |
山内 千里(JAXA) |
16:15-16:35 |
「MOIRCSMOSRED(仮称)」ソフトによるMOIRCS MOSデータの解析 |
大山 陽一(ASIAA) |
16:35-16:55 |
SDSS から探る狭輝線領域の電離メカニズム |
橋本 哲也(京都大学) |
16:55-17:15 |
OPMアルゴリズムによる天体座標リストの同定とその応用 (PPT) |
松永 典之(東京大学) |
|
|
|
|
(ポスター紹介 short talk) |
|
|
(ポスターセッション、懇親会) |
|
|
|
|
8月20日(金) |
4. 最先端のデータ解析と天文学 |
9:00-9:30 |
HiCIAO の現状とデータ解析 (PDF) |
神鳥 亮(国立天文台) |
9:30-10:00 |
HSC 時代のデータ解析 |
古澤 久徳(国立天文台) |
10:00-10:20 |
FMOS data reduction script の現状報告(1) (PDF) |
矢部 清人(京都大学) |
10:20-10:40 |
ファブリ・ペロ干渉計を用いた広視野輝線マップ作り (PDF) |
松林 和也(京都大学) |
10:40-11:00 |
ALMA パイプライン(仮) (PDF) |
小杉 城治(国立天文台) |
|
|
|
5. 議論「大学における天文データ解析 教育・連携」 |
11:15-12:00 |
|
ポスター講演
PS21 |
UKIDSS-SDSS アーカイブデータで探る z=1 以来の大質量銀河進化 (PDF) |
松岡 良樹(名古屋大学) |
PS22 |
VLBIアーカイブデータでcm電波のlight curveを描く |
貴島 政親(総研大) |
PS23 |
「あかり」全天点源カタログとカタログアーカイブサーバ(CAS)の利用について |
山村 一誠(JAXA) |
PS24 |
XMM, CFHT, Spitzerを用いたおうし座領域の多波長点源カタログ |
深川 美里(大阪大学) |
PS25 |
FMOS data reduction scriptの現状報告(2) (PDF) |
河手 香織(京都大学) |
PS26 |
測光・変光星検出のための自動解析ツールの紹介 (PDF) |
松永 典之(東京大学) |
PS27 |
Pythonを用いたGUI解析ツールの製作:Spitzer IRAC編 (PDF) |
高見 道弘(ASIAA) |
PS28 |
近赤外線観測における銀河構造の定量化 (PDF) |
藤原 麻衣(名古屋大学) |
PS29 |
Shock breakoutを用いた遠方重力崩壊型超新星探査 (PDF) |
冨永 望(甲南大学) |
1st circular (6月22日)
2nd circular (7月20日)
Final circular (8月13日)
口頭講演: 7月12日
ポスター講演: 8月6日
参加申し込みついてはこちらをご覧ください。
ポスター講演を申し込まれる方は申込フォームに必要事項をご記入の上、以下の問い合わせ先メールアドレスへお送りください。
以下の宛先にメールをお送りください。(at は @ に変更してください。)
gopira10_2 (at) ioa.s.u-tokyo.ac.jp
岩室 史英、長尾 透、青木 和光、市川 伸一、山村 一誠、深川 美里(代表)
|